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アイディアは移動距離に比例する、ルーティンからは新しい発想は生まれにくい

Update: 2015.10.12

 

ちょっと日記代わりに近況を。

 

ラジオは楽しすぎる

 

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J−WAVEの生放送が終わった。出演させていただいた番組は「SMILEonSUNDAY」のファッションコーナー。わずか10分ちょいほどのコーナーではありますが私にしてみればラジオの仕事は大変に嬉しいこと。10分でも十分です。洒落ではありません。

 

J−WAVEの担当の方(とても優しい人!)も私がこんなにテンション高く仕事を受けるので、少し不思議そうに思っているのかもしれませんが・・・私は子供のころからラジオのパーソナリティーに憧れていました。自分にはなれない、なれる道が思いつかない、でもやりたい、チャンスがあれば何がなんでも食らいついてみたい、そんな風に思っていたのは小学6年生の時。

 

なにせ私は小学6年の時は日曜の12時から18時まで毎週椅子に座ってラジオを聞いていたのです。そのころの番組はとても面白かったし、音楽に大変な興味を持っていた私にとって音楽の知識持てるのも嬉しかったのです。山下達郎さん、ドリカムの中村正人さん、大江千里さん、松任谷由実さんなどなど。面白かったなあ〜。

 

私はピアニスト、漫画家、ミュージシャン、と色々な夢を持っていたのですが、そのころ「ミュージシャンになればラジオも出れて一石二鳥だなー」なんて思ってました。そこからマジでミュージシャンを目指して紆余曲折することになるのですが笑

 

ともあれその頃とは違った結果ではあるけれど、また夢の一つが叶った。「ラジオ番組に出る」という形で。次は「パーソナリティー」として一つ番組をもたせて頂けないだろうか・・・と思っているけど本気で願っていれば叶うのでしょう。

 

 

ところでJ−WAVEのスタジオは六本木ヒルズの33F、東京タワーがよく見える場所にあります。とても心地良い空間で、自分の事務所もこんな場所がいいなーと思いました。でもヒルズって家賃幾らするんだろうなあ・・・笑

BGMが流れている間もパーソナリティーのレイチェルさんは色々話しかけてくれてとても楽しかったです。声やお話を聞く限り「すっげえ良い人」のイメージでしたが生はもっと良い方でした。また是非。

 

 

東京ファッションウィークの真っ最中

 

現在東京では「メルセデスファッションウィーク」の最中。いわゆる「東京コレクション」ですね。今回もかなりの数のコレクションを目にしています。実はこれがとても楽しい。

 

多くのブランドは「コレクション」と「展示会」を行います。一般的には知り得ない部分ですが、「コレクション」はショー形式でファッションやイメージを伝える場。「展示会」はビジネスライクにバイヤーを呼んで注文を取る場。そんな違いがあります。

 

想像に難くないでしょうが、コレクションはイメージを伝える場であり「ショー」ですから、とても楽しい。BGMや会場作りなど全てがそれぞれのブランドが持つ世界観で構成されています。いつも思うのだけどこれ一般の方々も入れた方が良いのになあ。「来季の服を見て今季の服を買わなくなる」という懸念もあるだろうけど、そんなに大きな影響無いと思うんだけどな。

 

ちなみにコレクションは猛烈にお金がかかります。東京でもウン百万、ブランドによってはウン千万とも聞きます。パリやミラノで開催するにはもっとかかります。会場費用や参加費用からモデルに払うギャラなど実に様々なものを考えると莫大なお金がかかるのです。

 

これをプレスやバイヤー向けにショーとして出して、どれくらいのリターンがあるのか?ROI(投資対効果)はどんなものなのか?多分きっちり計算しているブランドはごく少数だと思う。アパレルらしいなあとも思うけれど。懐事情をリアルに知っているブランドが頑張ってショーを行っている姿を見ると、大丈夫かなあと勝手に心配になってしまうのです・・・。

 
 

ともあれ楽しい東京ファッションウィーク。主に渋谷ヒカリエで行われるので私もここ数日渋谷に入り浸り。ショーを見て合間に喫茶店で資料をまとめたり。合間にまぐまぐさん(本社が近い)と打ち合わせをしたり。でも渋谷はゴミゴミしていていつまでも慣れない。私はもっと静かなところが好きだな。

 

 

ルーティンでは変化は生まれにくい

 

「アイディアは移動距離に比例する」ってのは誰の言葉だっけ??最近ひしひしと感じます。移動することが大事とかってことでもないんだけど。要するに型にはまらず色々動くことが大事です。

 

毎日同じ時間に出勤して、毎日同じ様なことをして、毎日同じ時間に帰って、毎日同じ様に床に着く。これらは決して悪いことじゃないんだけれど、少しずつ「新しい発想」が出にくくなってくる。ルーティンに慣れてしまえばほぼ無思考で日々を送れるからです。もちろん日々の創意工夫はあるでしょうが、慣れたルーティンのため大きな変化は生まれまないし求められもしません。

 

「枠」から出ると急に成長します。例えばなんらかの大きな問題にぶちあたったらそこを解決しようと努力をします。そうして成長が生まれます。筋トレと一緒ですね。痛めつけられて成長する。問題が出てきた時はそれを乗り越えるパワーを得られる時なんですね。

 

毎日のルーティンじゃ絶対に気づかないことも、枠から出れば気がつきます。初対面の人と話したり、面白い仕事をしている会社と出会ったり。そんな経験をする度に「こりゃ凄いなー、でも自分はどうなんだろう?」と気が付いて負けずと努力をしたり。またそれが楽しかったり。

 

基本的に私はあまり人の生き方をどうこう言いたくないですし言われたくもないので、別に「ニートはダメだ!」とか思ってるわけじゃないです。それぞれが好きな人生があるんだと思います。しかしまあ上昇志向なのに芽が出ない、「歯がゆい」想いをしている人が多いのも事実。それに関しては「ちょっと日々と違うことをする」、ということで意外とあっさり解決したりします。刺激のある日々を送ると良いのかなと思ったり。人と会ったりするのが一番良いかもしれません。

 

昔から思うのですが、意外と偉い人でも簡単にアプローチできたりします。私の知人は「某超有名実業家」にメール一本送ったら返信がかえってきて、5,6年経った今では一緒に会社やってます。世の中行動なんですね。「無理だなー」と思って何もしないより、「やってみよう」と思って動いた方が人生楽しいですしね。

 

皆、生真面目だからあれやこれやと色々考えちゃうんですけど、もっと軽く人生楽しんだ方が良いのかもしれない。やってみたいことは試してみる、やりたくないことは止めてみる。それでニートになっていて、生活に満足しているならそれがその人の最良の人生なのでしょうからそれでも良いでしょう。ただ多くはおそらくフラストレーション抱えている気がするから本当に望んではないのでしょうけど。

 

なんだか最近そんなことを考えてたりします。完全な雑記ですが。

 

 

MBパーカー、出来が良くて大満足

 

肝心なことを書くのを忘れていた。MBパーカー。実はかねてから親交のあるデザイナーさんに相談に乗ってもらいながら、一緒に作成したもの。スウェットパーカーって良いけどカジュアルすぎるものばかり、かといって大人っぽいはずの「ニット」パーカーってなんだかダサいものしかない。そこで「大人が着ることが出来るニットパーカー」を目指して作成。こりゃ市場にありません。大満足の出来。

 

せっかくMBスキニーを作ったのだから、と黒スキニーに合わせることを想定して作りました。個人的にこれで春のスタイルは決まりました。

 

一応コーディネートの想定としては白シャツをインナーに合わせて、黒スキニーを合わせるスタイル。上下黒だと春らしくないかなと、今回ネイビーカラーで作りました。シャツを入れることを考慮して身幅はかなり幅をとってます。これはもちろん中年太りに対応するためでもあります。

 

ビッグシルエットか?と言われれば実はそうでもない。袖を細めに仕上げて袖はダボつかないバランスで仕上げました。それとパーカーは首元がだらしない形のものが多いので、ここも少し詰めてクルーネックで作りました。裾はシャツの裾が出せるように両脇にスリットを入れて自然に裾が出るように。

 

素材はハイゲージのニット。非常に軽く通気性が良いので、カットソーの上に着れば6月でも使えるはず。

 

「洋服のシルエットは先端で決まる」というロジックを地でいくシルエット。身幅ゆるいのにこんなにも綺麗に見えるのは凄い。今回シルエットに関してはかなりこだわりました。良い出来です。

ちょっとサンプルの都合上、来週のメルマガには間に合わないかもだけど・・・再来週には見せることができるはず。若い人にも良いんだけど、今回は特に30代以上に着て欲しい。といってもまた例によって数量限定になりそうな予感なのですが・・・。

 

しかしハイゲージのニットでかなり凝って作ったので値段が高くなりすぎてしまった・・・。なので数量限定でちょうどいいかもしれない。当初「2万5千円くらいになる」と言われてたのだけど、さすがにそれは嫌だし、それなら作らないと思ったので仕様変更や交渉を重ねて、なんとか2万円は切れそう。1万円台後半かな。値段高いから数量限定でよかったのかも・・・。ともあれ興味ある方はご期待ください。

 

さてこれからもう一件コレクションを見てきます。